フロー図の統一性

もちろん、「今」は、そのものとして方向性はない。
然しながら、過去、現在、未来という概念を図示しようとしたときに、どのように表現するか・・・ということに行きあたる。
歴史の教科書は、向かって左から右に時間が経過するような表記をしている。
縦型に表す場合は、あまり統一性はないようだが、下側が過去で上側が現在となっている例が多いようだ。
 
回路図でも、ラジオの例では左側:高周波、右側:音響出力、アンプでも左側:入力、右側:出力、が通例である。
日本国内鉄道でも、路線図は東京駅は常に左端とするようなルールとなっている。
この場合、東海・西日本では違和感あるが、東北では違和感ない。
何れにしろ、統一ルールを設定することで、見間違いを無くすようにしている。
方向性のような基本的なことを表現することは、教育とかトレーニングの基本的な段階で身につけるものであり、それが暗黙知となっているものではないだろうか。
 
と、わかりきったようなことを書くのは、最近それが覆されるような事態を間近にすることがままあるから、である。
具体的には、起点・終点が逆転した表記となっている回線構成図。それを見ると居心地が悪くて虫唾が走るのは、年を取って頑固になったからだろうか。