びらまき

今の人たちは知らないだろうが、かつて「びらまき」なるものがあった。
小学生の頃、軽飛行機のブーンという音と共に、空中から広告放送が聞こえ、
飛行機から、ビラが空中に散布された。
当初は一筋の線状だったものがすぐにひらひらと分散し、風に流れてどんどん広がっていった。
子供たちは、びらまきが来ると田んぼのあぜ道を伝い、ビラを拾いに精を出した。
ビラ自体の内容は、○○屋の新装開店とかの軽いものが主であった。
が、空から来る「そのもの」を追いかける高揚感は、刺激的だった。
それを見たことがない世代、記憶にない世代はどのあたりからであろうか。
なぜ、最近無いのか・・・と思ってググッたら、理由が判明した。
確かに、現在それを実行したときの、後始末を考えたらデメリットが大きい。
絶滅したそれは、今の世代に説明しても分かってもらえないだろう。