図説 世界史を変えた数学

-発見とブレイクスルーの歴史-
著:ロバート・スネデン
訳:上原 ゆうこ
原書房(2019/05/28)
ISBN:9784562056606
数学は、素頭の良さを計る科目だが、実社会では数式にはとんとお目にかからないことでも抜きんでている。
古今の数学者も、身近な計算から始まり、抽象的な概念に至るまで苦労してきた。
算数から数学に変わるころの年代が、「数学は如何に発展したか」を概観し、目指す勉強の目標を得るために読むと良い本。

ラジオの時報の「プップップッ ポーン」の「プップップッ」は、440Hz:「ラ」である。
p35で、BBCはかつての基準音:439Hzを生成することができず、苦肉の策として440Hzとした・・・とある。
該当のウィキペディアに依ると、
A440:1939年にロンドンで行われたISAによる国際会議でA=440Hzが採択された[4]。
[4]:NBS Technical News Bulletin, pp. 120-121, August 1957
この注釈記事では、そのようなことは記載されていない。

もうひとつ興味深い記事(p46)
円周率の厳密な近似値、について
・宇宙全体を包含できる円周を水素原子半径より小さな厳密さで求めるには、35桁
NASAが惑星間探査機のコースを計算する際、15桁:3.141592653589793(2384626・・・以下は不要)
以前からの小さな疑問の答えが得られた。

 

サビーネ・シュミッツが亡くなったことを知った。
合掌。