すべては1979年から始まった

―21世紀を方向づけた反逆者たち-
著:クリスチャン・カリル
訳:北川 知子
草思社(2015/01)
ISBN:9784794221025
表題に「1979年」が入っているが、1970年頃から2000年を越える頃迄の
・イラン
・中国
アフガニスタン
・英国
教皇ヨハネパウロ二世
ポーランド
ソ連
の現代史の裏側を描写した本。
当時の新聞で報道が如何に表面的であったのかを知る。
しかし、ある程度の資料が纏まった段階でないとこのような現代史の“暴露本”は書けないことも理解しなければならない

固有名詞で一般的な呼称ではない方を採用している。
・カブール カーブル
・モサデク モサッデク
・パーレビ パフラヴィー
その割には、「ペシャワール」は、「ペシャーワル」となっていない。

アラブの春」の嚆矢となったチュニジアの「モハメド・ブアジジ」は、抗議の
投身自殺
をした。p442
とあるが、もちろん間違い。
焼身自殺
である。