アマゾン河の博物学者 完訳

H.W.ベイツ著
長沢 純夫訳
大曾根 静香訳
税込価格:¥5,097
出版:平凡社
サイズ:A5判 / 509+33p
ISBN:4-582-53719-7
発行年月:1996.10
ヘンリー・ウォルター・ベイツの著した、ウォレスの「アマゾン河・ネグロ河紀行」と並ぶ古典である。
文中、同時期にアマゾン入りしていたウォレスとの数回の邂逅も散見される。
ウォレスとは、「マレー諸島」のアルフレッド・ラッセル・ウォレスである。
現場の強さというか、アマゾン一帯に分布する昆虫動物等の収集を通して詳細な分析から、ほとんど「自然淘汰」説に至るような記述が見え、かのダーウィンも熱烈なる序文を寄せていることからも、進化説の実体感での理解が伺える。
1848年〜1859年の間のアマゾン河流域について、未開インディオとの遭遇、既にあった乱獲、テラ・カイーダ(河畔の地崩れ)等々、単なる旅行記と読んでも大変興味深い。