エデンの恐竜

ー知能の源流をたずねてー
カール・セーガン著 長野 敬訳(1978)秀潤社
文教大学図書館の「神経科学」部門にあったので、当初気がつかなかった。
この人は、宇宙専門かと思っていたがテリトリーが広い方だ。
1978年の上梓なので、その後の最新の情報更新がされず、内容は多少色あせている部分あるが、動物→人間の思考形態の緻密な分析が興味深い。
若い頃の記憶は忘れないが、年が往くと物覚えが悪くなる理由が述べられている。
昨日の広告コピーは今でもなぜか覚えているが、トム・ハンクスキャスト・アウェイのバレイボールにつけた名前を思い出さなかった。次男に聞いたら「ウィルソン。」と即座に口をついて出てきた。
年とともに短期記憶がたやすく消失するのは、海馬の機能が低下し、大脳新皮質に当該情報を送り込まなくなる結果、だそうである。