ITmedia +D LifeStyleの誤った記事

ITmedia +D LifeStyle:薄型テレビ、虐げられた“音”の復活」、として
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0706/04/news029.html
記事中、
『従来機では若干落ち込んでいた7〜9Hzと100Hz近辺が持ち上げられて全体がフラットになり、とくに人の声の明瞭さ(7〜9Hz)と迫力(100Hz)が増した。』という下りがある。
これは誤りである。
人間の音声帯域は、電話システムの例をとると、300Hz〜3400Hzで必要十分な情報を送ることができるようになっている。
逆に言うと、電話の場合、300Hz以下の周波数および3400Hz以上の周波数はそれぞれフィルタでカットしているのである。
Hi-Fiステレオ装置であれば、低域は100Hz程度まで伸びている。
しかし、人の声で100Hz付近の音声を「音」として発声することは通常有り得ず、さらに言うと7〜9Hzに至っては、「人の声の明瞭さ」とは程遠く、「震動」として感知されるであろう帯域なのである。
いやしくも「ITmedia」記事として公にするのであれば、推敲をすることは必須であろう。