「カナダエスキモー」「ニューギニア高地人」「アラビア遊牧民」

本多 勝一著
1963年から65年にかけて、カナダ・エスキモー・ニューギニア高地人・アラビア遊牧民それぞれに対しての住込ルポである。
小生は、当初掲載が始まったとき、「エスキモー」部落に住込むなんて、なんて実行力のある人なんだろう、と感心したことを覚えている。
ニューギニア・モニ族では、挨拶の言葉して「アマカネ」を使う、ということも、そのとき知った。
もっとも何の役にも立たないが・・・
一方、アラビア・ベドウィンの記事は、なぜか、覚えていなかった。
人間は、世の中に生を受けてから、成長する過程において、環境(自然・人間・生活)がかなりの部分に影響を及ぼす(氏より育ち)ことを、著している。
外野でワーワー言うより、渦中に飛び込んできた人の見方がより真実味が増す、ということである。
朝日新聞には、他にも、松本 仁一「アフリカを食べる」「カラシニコフ」のようにその現場に即した記事を書ける記者がいらっしゃるので、目が離せないのである。