映画「ロスト・イン・トランスレーション」

2003年製作・2004年公開の映画である。先日、WOWOWで見た。
写真は、その主舞台となった場所。
映画自体の評価は、ウェブサイト上で見られるそれらと同じ、その程度のもの。
 
今回の内容は、少し違う。
小生が評価する見ものは、女性主人公シャーロットが京都に向かった時のシーン。
京都駅ホームで、彼女が駅を去る場面として撮影されていたとき、の京都駅14番線16号車最後尾(東京方)から右手前方向に進むカット。
その1.実は、彼女の進行方向には柵があるだけ。出口は無い。映画独特の説明技法。
その2.丁度14番線に停車中の車両は、100系。東京〜新大阪間は同年9月16日を持って運行終了したので、実に貴重なテイクが映画に撮られたことになる。
その3.100系電車の横長の赤い尾灯が「期せずして」彼女の心情にマッチしている。
 0系では、お笑い。
 また、ちらりと写る700系はテクノ過ぎて、そぐわない。
当時、既に東海道新幹線では100系との遭遇は貴重であった。それが来るまで待ったのであれば、すごいことだ。
ソフィア・コッポラ監督は、そこまでは思い至らなかった・・・と思う。誰かがコーディネートしたのか。