オペアンプで作ったエアホッケーゲーム

DS、PSP等携帯ゲーム機は、今電車内でごく普通に見られる。
当初単機能品は、「電子ゲーム」として、1970年代後半から売られ始めた。
8ビットの家庭用パソコンが表現する二次元の世界が簡単に再現できるのであるから、それはそれはヒットした。
かつてゲーム機がまだ専用LSIで構成される以前の頃:1974年、にトランジスタ技術誌に「オペアンプで作るエアホッケーゲーム」が掲載された。
エアホッケーゲームとは、ジョイスティックをぐるぐる操作して相手のゲートに球を放り込む、ゲームである。
球としてXY軸上に設定された電圧を「球」とし、その変化を取り込み、OPアンプをコンパレータとして仮想の壁・ゲートからなる世界を、RFモジュレータでTV画面上に再構築する、というものであった。
709タイプのOPアンプを数十個ほど使用する必要があったように覚えている。
秋葉原で探したが、とてもお高かかった。だめかと思ったら、トラ技に出ていた常盤商行の広告に、同等品SN72709がなんとか予算の範囲内で購える範囲の価格であったのを発見。
京急沿線にあった営業所に赴き、DIPをレール単位で購入した。
完成後、お正月に母親の実家に持っていき、親類にデモをした。
それは、いまでも、実家の倉庫にある。