パッと、サイデリア

夕食後、ピンポーンと来訪者。
家人によると、「昼も来た。」そうな。
どれどれ、と出る。
「こんばんは、こんな遅くに申し訳ないです。家のサイディングのサイデリアと申します。」
と言う。
耳を疑い。
「えっ、サイデリアは潰れたんじゃないですか?」
と聞くと、
「はい、いいえ、別会社なんです。ところで・・・」
と売り込みを始める。
ははーん、小林亜星作曲『パッと、サイデリア〜』で一時期サイディングのこの会社は有名になったが、その会社がその後左前になったことを知らない一般人向けの商法だな・・・とあたりをつける。
機先を制して、
「ガルバリウムは対候性は良いが、有効な外断熱策を提案できますか?」
と聞くと、
「えっ、建築業界の方ですか・・・、屋根の診断もできますが・・・」
とややひるむ。たたみ掛けて、
「外壁も、屋根も考えていません。」
と念押しし、ご退散頂いた。