太陽系はここまでわかった

著:リチャード・コーフィールド
訳:水谷淳
文藝春秋(2008/08/10出版)
ISBN:9784163704807
太陽からカイパーベルトまで、最新の情報ばかりに囚われず、過去のいきさつも掘り起こして記した本。
特に、p179〜182の「K/T境界」が発見された下り(イタリアのボッタチオーネ峡谷とデンマークのステウンス・クリントで見られる共通の粘土層のイリジウム量測定から、小惑星衝突が証拠つけられた)は、大変興味深い。
1977年に打ち上げられたNASAの探査機ボイジャー1号と2号に搭載されたレコード情報の一部は、
http://voyager.jpl.nasa.gov/spacecraft/goldenrec.html
で公開されている。
なにか、感動するものがある。
特にその頃は、火星から外惑星に向けて人工衛星を飛ばせ易い(惑星がほぼ直列した)状況であったようだが、お金はこのようなことにどんどん使いどんどん衛星を飛ばすべきと思う。
人類が、宇宙に残したものが、「これだけ」にならないようにしなければ・・・