ご不幸時のこと

会社生活をしていると、同僚のご不幸に遭遇する場合がどうしても発生する。
かつて職員数43万人の親方日の丸組織入社早々の頃、同期入社の別系統配属の品地君のおじいさんが亡くなったとの、連絡を受けた。
品地君とは入社時の研修時に一緒に受けた間柄で、ご家族との面識はなかった。
同期に聞くと、香典を包むということでもあり、なにか釈然としないものを感じながらも、彼の尼崎の配属先の支区を訪れた。
本人は、居なくて、そこにいた人に熨斗袋を託けた。
その後、ご本人からの連絡もなく、それ以後公私とも全く没交渉状態である。
36年前のことではあったが、最初がそのような状況であったので、忘れられない思い出である。
日本人の皆が共有する、和を持って旨とすべし、との考え方で、その後同様な事象が発生したときは、周りの皆と同じような行動をとって目立たないようにしていた。
かつて所属していた会社では、副本部長のご家族のご不幸時、半ば強制的な感じで集金がなされたこともあった。そのときの香典返しは、支出した金額と同等と思われる内容であった。
人間、順番に世代交代をする理で、小生自身がその場面に遭遇したときは、会社関係には一切固辞、とした。
最近、会社内で類似の事例があり、やはり同様の対応であった。
 
今回の訃報は、社会人として一歩を踏み出したときの恩師の突然のご逝去の知らせであった。もちろん、ご葬儀に駆けつけて、故人に対して心からのお礼を申し上げた。
合掌。