落とした切符

運良く座れた通勤電車。
ふと気付けば、母親と女の子が前の座席に座っていた。
母親も女の子も、お疲れで、一眠りの様子。
何気なく女の子の足元をみると、切符が落ちていた。
睡眠で手から滑り落ちたのか。
おそらく、本人は気付いていない。
そのまま降車したら、女の子のべそかきが眼に見える。
こういうときは知らせるタイミングが難しい。
こちらの降車駅が来る前に、両方とも目が開きなにやら話しているときを捉え、
知らせて差し上げた。
写真はイメージ。