ケプラー予想

−四百年の難問が解けるまで (新潮文庫)-
著:ジョージ・G. スピーロ
訳:青木 薫
ISBN:9784102184714
3次元球の充填問題という本書本来の命題証明については、コンピュータを用いた解法で結論が与えられた。
同様の手法は、地図の塗りわけ「四色問題」でもコンピュータによる総当り:力ずく、で証明がなされた。
フェルマーの定理の解決の時は、数多くのマスコミにも取り上げられたが、こちらの方は地味な扱いだった。
著者は、数多く出てくる数学者のエピソード収集に意を尽くしたようだ。
 
ケプラーについては、2008.08/22に「ケプラー疑惑」の書評として、ケプラーがティコ・ブラーエに一服盛った・・・という説を紹介している。
そちらの原本は2004年5月に出版されている。
こちらの方の原著は、2003年出版のようだ。
とすると、そのショッキングな内容が反映されていないことに納得できる。