攻撃した方は忘れるが、攻撃された方は忘れない

小学校の体育館で全校生徒の何かの集まりがあった。
そのとき器楽演奏が、あった。
土井晩翠作詞・瀧廉太郎作曲による「荒城の月」であった。
演奏後、音楽教師が、
「この曲名を知っている人、手を挙げて」
というと、ほとんど全員がハイハイと応じた。
その教師は、最後列の方を指差した。
え、だれだれ、と見回してみると、どうやらこちららしい・・・
皆が振り向き、上がってしまい、舌がもつれて、
「コウジョウノツキ」
というところを、
「コジョウノツキ」
というような発声になった。
結果、館内全員の笑いモノになった。
今、このエピソードがあったことを覚えている人間は、嗤われた本人しかいないと思う。
歴史的には、攻撃した方は忘れるが、攻撃された方は忘れない・・・という教訓である。