原爆から水爆へ

―東西冷戦の知られざる内幕-
著:リチャード・ローズ
訳:小沢 千重子/神沼 二真
紀伊國屋書店(2001/06発売)
ISBN:978-4-314-00889-1/978-4-314-00890-7
第二次世界大戦中に始まったソ連の諜報活動から原爆開発、水素爆弾開発の是非にまつわる議論とテラーらによる水爆の誕生、こうして激化していく米ソ対立の深化と、その核軍拡競争を阻止しようとしたオッペンハイマー赤狩りによる失脚と聴聞会の経緯が描かれた。(ウィキペディアより引用)

原爆の開発に先駆けた米国、スパイにより情報を仕入れコピー原爆を仕立てたロシア。
後年の情報公開により明らかにされた「スパイ活動」の内容。
死刑になった夫婦と、東側に逃げおおせた男性の物語。
実は、水爆開発の足を引っ張っていたテラー。
原爆と水爆のメカニズムの差異。
水爆の相互打ち込みで地球滅亡一歩手前だった、キューバ危機。
好戦的なカーチス・ルメイに対したケネディ大統領。
「最終兵器」であるがゆえに使用不可能な熱核爆弾。
バランスを欠いた状況で、窮鼠猫を噛む事態の発生は、避けなければならない。
「北」の領袖に本書を紹介したい。