辺境中国

-新疆、チベット雲南、東北部を行く-
著:デイヴィッド・アイマー
訳:近藤 隆文
白水社(2018/03)
「中国の国境地帯でいま何が起きているのか? 英国のジャーナリストが、急速に進む漢化政策に抗い、翻弄される少数民族の実相を描く。」
上記は、発行社の紹介文…
イギリス人は、基本的に探検家の素養があるのだろう。
本書は、現代中国が国境を接する又は国内に取り込んでいるとしている「国家のへり」で、人々がどのように思い暮らしているかを、現場に飛び込んで紹介している。
各章は以下の構成。
新疆ウイグル自治区の人々の嘆き
チベットの高原の旅
雲南のブラック産業
・東北部の国の盛衰による物流の変化
ある支配的な考え方で物事を進めると、従来の生活様式と相容れないところが発生又はそれに与しない考え方に至ることがある。
受け入れるか、受け流すか、利用するか、反抗するか、放浪されるか・・・
様々な人々が存在することを筆者は、書き出す。
それぞれの部に簡略地図があるが、グーグルマップで確認するとさらに理解が深まる。
黒竜江省・黒河のロシア側対岸であるブラゴベシチェンスクのストリートヴュウを見て驚いた。
ほとんど日本車、それも右側運転席…