禍いの科学

-正義が愚行に変わるとき-
著:ポール・A・オフィット
訳:関谷 冬華
監修:大沢 基保
日経ナショナル ジオグラフィック(2020/12)
ISBN:9784863134782
当の本人は良かれと思って為したことが、人類に“禍い”を齎すことがママあった。
ライナス・ポーリングは、病気予防と称して多量のビタミンCを推奨した
・(科学者でなく)サイエンスライターだったレイチェル・カーソンは、DDTを早期に葬ってしまった
・ウォルター・フリーマンは、ロボトミー手術で多くの人々に間違った脳手術を行った
・リュック・モンタニエは、自閉症の原因は“細菌感染症”という誤った説を唱えた
・ピーター・デューズバーグ及びキャリー・マリス(PCR発見者!)は、HIVエイズの原因では無いと唱えている

科学においては「データ」が大切だが、いずれも本人の思い込みにより、盲いてしまった結果、多くの人々に大迷惑を及ぼした実例を多く挙げている。
歴史の評価は、一種「後だしじゃんけん」の面がある。「沈黙の春」の流麗な文に説得されたときに、その感が強い。

窒素単離に成功したフリッツ・ハーバーだが、
アインシュタインは家庭教師としてハーバーの息子に数学を教え(p87)
た、とある。
本当だろうか???

徒歩開始03:06、日の出04:26・・・徒歩完了05:22距離12.6km日晒0:56