ドリフターズとその時代

著:笹山 敬輔
文春新書
ISBN:9784166613649
軽い気持ちで読み始めたが、各メンバーの生い立ちから始まり、日本の喜劇:笑い、の時代性についても考察しているなかなか深い本であった。

ザ・ドリフターズ」の土曜夜の「8時だョ!全員集合」では、歌舞伎の手法である、
・屋台崩し
・振り落とし
・田楽返し
等の古典的な仕掛けを応用した出し物があり面白かった。
中には、
・舞台上に火災発生
・舞台本番中に停電
のハプニングもあり、リアルタイムで見た思い出がある(YouTubeで鑑賞可能)

荒井注脱退後の志村けんの不人気ぶりの頃からTVを見なくなったが、本書ではその後の「ドリフターズとその時代」について再確認することができた。

本書では最後の喜劇役者:志村けんの新型コロナによる病没まで追っている。誠に残念な最後であった。