ご存命のうちに文化勲章を

続 窓ぎわのトットちゃん
著:黒柳 徹子
講談社(2023/10)
ISBN:9784065296714
国民的ベストセラーだった本編の42年ぶり続編。
実は、偏屈心から本編は未読だった。今回これを機に、
・本編
・小さいときから考えてきたこと
トットチャンネル
も連続して読んだ。

幼少時一説にLDとも言われている著者。トモエ学園面接時に校長に対して4時間自分の意見を喋ることができたことから、本人の個性が既に確立している中で画一的教育が追いついていなかったのではないか、とも思う。

幼少時には“和”という言葉で代表されるような(生徒に求められる)個性の抹殺を突き抜けた能力があり、長じた後、それらを受け止めた適切な「伯楽」の存在もあり、テレビジョン界の貴重な人材としての位置を占めている。

著者は、(既に)文化功労者として褒章されている。これでは足らない。

日本は所謂“軽チャー”に対して冷淡だ。既に故人の
手塚治虫
鳥山明
の各氏には、海外からの評価も含め文化勲章が贈られても良かったと思う。

テレビジョンの創生期からの文化的功績に対して文化勲章を褒章される対象として充分足るものと確信した。