「差別」のしくみ

著:木村 草太
朝日選書
朝日新聞出版(2023/12)
ISBN:9784022631305
最近の立法案で、「差別は許されない」という表現が
「不当な差別はあってはならない」に見直された。
ということは、
“正当な差別はあってもよいかも・・・”
ということの裏返しともとれる。

本書は、立場の非対称性から生じる差別が如何に生まれているかを分析した本。

差別をする側はその意識は弱いが、差別される側はその意識は強い。

社会大多数の意見の趨勢がそうだから・・・という理由での判例の説明があったが、
アメリカの奴隷解放とその後の歴史を見ると、徐々に差別撤廃への制度改革の動きについては、普遍的な価値観に収斂されてきたことも説明される。

戸籍:家制度について、憲法24条の
婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
詳細な説明がなされている。

これは、p150の新民法の概要で述べられているように、
帝国憲法:家族の単位を無限に連なる親子に求める、「家」制度
憲法:家族の単位を核家族とする
という違いがある。

この点、もっと教育の現場とかで取り上げるべき、と思う。
具体的には、「カロート式墓地」「納骨室墓地」で、〇〇家の墓、とあるもの。
違和感無く、その辺に存在しているが、それは「家制度」が引きずっているもの。

老人は死後の自分の存在を亡き者としたくなくて、「〇〇家の墓」を大事にしたい←家制度。
文化が違うと、墓は個人単位であり、またはそれすら無い・・・という文明も存在する。
即ち、そこに普遍性は無く、金儲けの対象にすらなっていることを理解すべき。

アオスジアゲハの蛹

ナミアゲハ・カラスアゲハ・クロアゲハの類は柑橘類が食草である。
アオスジアゲハは、クスノキタブノキ類を好む。
ということで、家人がタブノキの鉢植えを数年前に手配していた。
チョウ類の幼虫は、蛹化する前に食草から離れた場所にモクモクと移動する性質がある。
移動開始前にそれまで体内に喰い貯めていた餌を一切合切「ブチュウンコ」として排出する。
自家内でミカン系統の食草が継続的に供給可能であれば、ナミアゲハ系統は「ブチュウン」を目安に幼虫を取り上げ小箱内に収納することで、蛹→成虫の観察が可能である。

タブノキについては、アオスジアゲハの幼虫の存在確認まではしていたが、蛹以降については、未観察状態であった。

今回、ひょんなことから水溜用のオケ内でアオスジアゲハのサナギを発見。
タブノキの鉢植えからはかなり離隔しており、結構吃驚・・・という感じ。

パンク修理

夕方図書館から帰ると、家人から「チャリがパンクした」との御託宣。
これは一大事。
即修理。
なので、修理中の写真は失念で、これは修理後一段落してから撮影。

パンク位置特定用に引っぱりだした水溜用のオケ内に興味深いものがあった。
それは・・・

看板に偽りあり

母校の“60周年記念誌”。
依頼文には“60周年”と銘打って金を募ってきたので、大枚2万円を支払った。
ところが・・・
贈られてきた冊子の中身は“最近10年間(のみの)学校資料集”だった。
即、断捨離の対象となった。

プロジェクトX(主題歌は、「♪街角のヴィーナス 其の辺のペガサス」と聞こえてしまう)で、
1991年5月23日東京デジタルホン設立ニュースとして坂田 浩一氏と林 義郎氏の映像が一瞬流れた。