運転免許考(2)

クルマはいすゞの「フローリアン」:当時でもすでに、化石と言われていた。
そこは、なぜ、それにしたのか。
教習所同期生が教務主任から聞いた話として、「3台100万円で買ったそうだ。」と言っていた
ことからすると、当時からそれほど大幅値引きしないと売れなかったのだろう。
クルマの素性からして、あまりひどいところはなかったと感じていたが、いかんせんスタイリングが、もう時代遅れになっていたことは、市井(しせい)の民の大勢であった。
いすゞ自動車は、この点を受け止める感性に乏しく、やがては左前になったのは万人が認めるところであろう。
 
仮免許認定試験当日は、たまたま岡山県警察から監察があり、担当者が全試験車に同乗した日であった。当日は、教習所側がかなり緊張していた中で行われた。
教習所コース内に最低速度40km/h・最高速度50km/hの直線部があった。いつもは、その速度範囲内で楽々通過できていたところなのだが、ちょうど小生が受験走行中当該部にさしかかったとき、先行車が詰まっていて、40km/hに達すると適切な車間距離が確保できない状況になった。
躊躇無く、車間距離確保の方を優先させ、最低制限速度以下で走行させた。
結果:走行実技は満点であった。