和室照明器具の修理

2006.6/5にも照明の話題を取り上げている。
それは、リビングの照明であった。
今度は、和室の照明器具、松下電工の型番:HK9140Aである。
Yahoo!でもGoogleでも、検索ヒットしない旧機種である。
前の家のリフォーム時に取付けて、引越し時に持ってきたものだから、おそらく15〜6年前の製品であろう。
突然点灯しなくなり、開けて調査してみた。
左上写真:電解コンデンサ(120μF、180V、105℃)が4個あるが、保護チューブ収縮で、見るからに寿命を超えている。外見上、1個上部フタ(黒●状)が脱落しているのにご注意。
右上写真:取り外し中、1個電極がポロリ、すべて液漏れ形跡あり、3個中1個容量測定不能
左下写真:手持ちのものと交換。容量は120μF以上、耐圧は200V以上、105℃品。見栄えは違うがこれで十分
で、全部を交換して試してみたがNG。基板をじっくり見るとハンダ付部に微小亀裂発生部分が散見されたので、全ハンダ部再ハンダ付作戦を実施。
これで、無事機能復旧した。
おそらく、コンデンサ容量抜けで動作点がドリフトした結果、補正用素子が過熱し基板ハンダ付け部接触不良を惹起し、最終的に不点灯に至ったのであろう。
ところで、左側の写真で上下とも、帯状に光っている場所があるが、アルミ箔である。
蛍光管の発光を効率よく下部の室内に向けて反射するよう、以前から細工しているのが写っているのだ。
右下は、照明器具動作検証用に用意している専用ACコネクタ
 ワンタッチで専用コネクタ接続できるので、ワンセット作っておくと便利が良い。
これで、また継続して電化製品を使用することができ、二酸化炭素排出削減の一助をなすこととなった。
照明器具が故障する、というのはインバータ灯具が一般化してからである。
台所の照明は、小生が一人暮らしを始めた20数年前、秋葉原の老舗ヤマギワで選定した一品である。
グロープラグ&安定器方式で、定期的に消耗品交換で何ら問題なく稼動中である。
技術の進歩とは、計画的な陳腐化、の言い換えにならないようにしないといけない、という警句である。