虹の解体

虹の解体 : いかにして科学は驚異への扉を開いたか
リチャード・ドーキンス著/福岡伸一訳. 早川書房, 2001
これは、名著。断言できる。
本の題名で損をしている。
「虹を解きほぐす」くらいであったら、もうすこし洛陽の紙価を高めることができたであろうに。
p73の、「ピーター・アトキンス 創世記再訪」、出典の海辺の救命救助員の話:光はなぜ屈折するか・・・の比喩は、この本で、以前どこかで聞いたことがある話がこれで確認できた。
同じようなアナロジーは、チェレンコフ放射(チェレンコフ光):荷電粒子が水中での光速度約22.6万km/sと真空中の光速度約30万km/s間の速度差を解消するために放出する光。にもみられる。
それは、まるで、光が「あっ済みません。ここは速度が違っていたんで差分のエナージを放出させて頂きます。」と言っているかのようである。