クルマの日用品化

昔、運転免許をとった後、実際にクルマに乗りたくて乗りたくてたまらなかった。
今、若者のクルマ離れ、が巷間で取りざたされている。
我が家でも、運転免許証は今後の人生、必須であろうと親掛かりで取得させた。
がその後(一人を除いて)、クルマ系統に興味を示さない。至って恬淡としたものである。
興味の鉾先が以前とは違うようだ。
なぜだろうか。
クルマが日用品化してしまい、心ときめくようなものではなくなったのかもしれない。
移動手段としての自由度の点においてはクルマの独壇場ではあるが、個性という点では、今のクルマは類型化していると思う。
西原理恵子毎日かあさん
http://mainichi.jp/life/riezo/
のお口のようなお顔のクルマがドイツから入ってくれば、皆それを真似したようなお顔に右に倣え。
ベンツがドアミラーにターンフラッシャを一体化させれば、それを真似っ子。
マリー・アントワネットと言ったとされる「パンがなければ、お菓子を食べればいいじゃない」という台詞のように、一般人が何を欲しているかを誤解しているような気がしてならない。