日産「リーフ」

日産が、2010年度後半発売予定の「リーフ」を発表した。
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20090803_306776.html
なぜこの時期に?ということは、同社がハイブリッド(HYB)車を持っていないことからという理由が伺える。
売店からは、「今売れる玉が欲しい」という要望が矢の様に届いていることであろう。
(開発資源上の関係からか)HBはパスし、次世代で勝負することをゴーン社長は決めたのであろう。
今現在HYBを持っていないことは冷徹な現実なので、来年の夢を前倒しで公開することで、なんとか繋ぎたいという思惑の結果だろう。
ここからが、疑問点。
それの航続距離は160km、とある。
東名高速道路で、バッテリが空(になりそうに)になったら、どうするのか?
内燃機関車は燃料を補給することで、何事もなかったかのように涼しい顔で継続運転ができる。
電池車は、充電スタンド(?)で、「急速充電器を使えば30分で80%までの充電が可能」だそうである。
実用車として、これの容認ができるか?
難しいと思う。
米国では、空バッテリをそっくり充電済バッテリと交換するシステムの考案がなされているようだ。
TVでは、大仰な車両リフトに車体を載せ、下部のバッテリをガチャンと嵌め込むようなつくりであった。
もっと簡単なバッテリ交換サイクルを構築する必要がある。
モータは、車輪(タイヤ)近傍に4台分散設置することで、ボンネット内に空間ができる。
その空間に交換可能なバッテリを装着するのはどうだろう。
ここで大切なことは、「標準化」である。
走行してきた(電池ほぼ空状態)のEVからバッテリを抜去し、充電スタンドの充電済バッテリを装着することで、即座に再走行を可能にするために。
バッテリそれ自体は、「電気缶」として、市場でフローティングして使用されることになる。
そうなると、製作年、仕様、劣化度、その他モロモロのパラメータをやりとりし有利・不利が生じないような考え方を導入する必要がある。
これの標準化機構は、世界的なレベルで必要になるであろう。