雲の「発明」

−気象学を創ったアマチュア科学者-
著:リチャード・ハンブリン
訳:小田川 佳子
出版:扶桑社2007.1
ISBN : 978-4-594-05288-1
今、何気なく使用されている用語も、最初の命名者が必ず存在する。
これは、「雲」の命名者の物語。
その彼の名前は、ルーク・ハワード。その人物の伝記を除いた内容は、
http://www.bioweather.net/column/weather/contents/mame057.htm
に尽きる。
物事を分類するという博物学的な探求において、19世紀末から20世紀初頭の英国人の面目躍如というところか。
p97のモンゴルフィエ兄弟の熱気球後の水素ガス気球を先に考案したのはロベール兄弟のような記述があるが、アンリ・ファーブルの科学史の著書では、(シャルルの法則で有名な)シャルルとある。ここはシャルルではなかろうか。
誤解無きよう、もちろん「製作」の方は、ロベール兄弟である。
また、p100にある「蒸留された空気」って何?