著:ウォルター・アイザックソン
訳:井口耕二
文藝春秋(2023/09)
ISBN:9784163917306/9784163917313
著者は、あの「スティーブ・ジョブズ」伝の作家でもある。
かなりの変人を身近に見て描けた本。
『私は電気自動車を一新した。
宇宙船で人を火星に送ろうとしている。
そんなことをする人間がごくふつうでもあるなどと、
本気で思われているのですか、と。』
マスクは、南アフリカで生まれたが、大学以降はアメリカで過ごしている。
大人になっても子供っぽいことを平気ですることを許容するアメリカ社会でしか評価されない人間。
偉大な旗振り男であるが、なによりその「旗」の基に集結し機能する仕事人間が多々居る・・・ということにも米国の偉大さを感じる。
“電気自動車”自体は、その動力源である「電池」の技術革新が為されないと“アーリーアダプタ”のオモチャでしかない・・・と思う。