太陽を創った少年

―僕はガレージの物理学者-
著:トム・クラインズ
訳:熊谷 玲美
2018/5/18
早川書房
どなたでも親になれば、子どものことを「この子って、天才!」と思う瞬間がある・・・と思う。(経験談
アメリカでは、学齢期人口の約6~10%程度占めるという。定義を芸術やスポーツなどの才能まで広げ(中略)並外れたパフォーマンスを達成できる素質は、ほぼすべての子どもにあるという。p26
米国で1990年代頃実施されたアンケートでは、自分の子どもについて“99%”がそうだと考えている。p253
では、なぜこのような世の中になっているのだろうか。
本書では、正真正銘の「天才」が主人公。
だがそれは家庭が、
「彼らしさを伸ばせるよう、できる限りのことをすること」
ということに心を砕いた結果伸びたものだった。
人間は、生育環境によって、伸びる場合はあるが、ほとんどは“人並”に損なわれることが多い。
本書、p248で、
https://www.ted.com/talks/ken_robinson_says_schools_kill_creativity/transcript?language=ja
ケン・ロビンソン「学校教育は創造性を殺してしまっている」
が紹介されている。
これから子供をもつ若い夫婦に読んで頂きたい本。
尚、p25で、
スティーブ・ジョブズが、知的能力上位1%以内にある・・・
とあるが、弊方が読んだ伝記ではそのような箇所は無かった気がする。

翻訳臭さが無い、良訳。