ゲノムが語る人類全史

著:アダム・ラザフォード
訳:垂水雄二
文藝春秋 (2017/12/14)
ISBN: 978-4163907741
最近のDNA解析技術は長足の進歩を遂げている。
ホモ・サピエンスのDNA内には、ホモ・ネアンデルターレンシスのDNAが含まれていることは、NHKのテレビ番組でも紹介されているほど、になっている。
本書は、それらの最新の状況を概観した本。
リチャード三世のDNA解析、ハプスブルク家の近親交配による崩壊の例示は、納得されらることが大きい。
人間について、“優生学”を立ち上げた(ダーウィンのいとこの)フランシス・ゴルトンは、「生まれか育ちか」という成句を成したが、マット・リドレーは、「生まれは育ちを通じて」というずっと優れた言い換えを成した。p342
DNAを交響曲の楽譜だと考えてほしい。(中略)しかし、それが演奏されたときにどう響くかは別問題である。p384
本書では、推定だが、機械翻訳でなされていると思われる箇所が散見される。
例えば、
ある科学者たちの批判は、DNAの作用が化学的性質をもつことは、体内で機能をもつことと同じではないという点での、科学的な欠陥に対して向けられた。p316
は、意味不明だ。