世界を変えた暦(こよみ)の歴史

著:谷岡 一郎
PHP文庫(2018/01)
ISBN:9784569767826
古代、人間が意識を持ち出した頃まで遡ると、一日の積み重ねで、
温かくなり・暑くなり、涼しくなり、寒くなり
それとともに
日が長くなり・短くなる
ことを意識するように、いずれかの段階でなっただろう。
最初は大まかなものでよかったが、社会が構成され複雑になるに連れて、構成員同士で意識合わせする必要が出てきた。
本書は、そのために使用される概念:暦、を分かりやすく解説した本。
p55で、
トルコ中部のギョベクリ・テペやエリコの遺跡から、農業をしていた証拠が発見されている。
とあるが、「ギョベクリ・テペ」は、農耕文化以前の遺跡であることとされているので、省くべきだと思う。
またp69で、
長い年月が過ぎ、シリウスの観測とナイル河水位との関係は、現在ではあてはまらない。
とあるが、本当だろうか?