エピソードで読む 自動車を生んだ化学の歴史

著:井沢省吾
秀和システムズ(2016/03)
ISBN:9784798046372
表紙の当該本の説明
-自動車の誕生に貢献した化学を人物像とエピソード満載で図解-
「化学」の進歩を「クルマ」という切り口で説明した本。
「クルマ」にさほど興味がないまま、大きな自動車会社に入社した新人にまず読ませるための書物としては、良い本。
p34にロバート・フックの肖像があるが、本書にも触れられているとおり彼はニュートンの論敵で、ニュートンは自身の王立協会会長の権威を嵩にしてフックの肖像画を残さなかったと聞いているので、どこから手配したのか興味がある。
さほど推敲していないのか、「ブラック」を“ブッラク”と誤記している箇所が見受けられた。(p63、p66)
“スカットさわやか”は、「スカッとさわやか」でしょう(p71)
p74で、「牧師であったプリーストリーは、神学の教えと一致するフロギストン説に固執」とあるが、彼は無神論を唱えて英国から追われて米国に渡ったので、当該表現には疑問が残る。