[ビジュアル版]元素から見た化学と人類の歴史

周期表の物語-
著:アン・ルーニー
訳:八木 元央
原書房
出版:2019/08/21
ISBN:9784562056750
元素と周期表を通して化学の歩みと人類の歴史との関わりを紹介した本は今までに多くある。
本書は、古代の宇宙観から、中世の錬金術、近代の科学革命、現代の科学者に至るる化学史・文化史を豊富な図版とともに解説している。
原題は「周期表の物語」だから、「元素から見た科学の歴史」でも良かったか。
カラー色彩版で、分かりやすい。
酸素を発見した(ことになっている)プリストーリーは、“フロギストン”理論を半ば信じていたこと・・・が面白い p77
プリストーリーは無神論者であったことから、英国を石もて追われて米国に渡った話くらいは入れて欲しかった。
特に本書を評価する点は、ブラウン運動:彼は破れた花粉のなかから漏れ出た微粒子がランダムに運動しているのを見た p173
ところ。正確に著している。