世界史は化学でできている

-絶対に面白い化学入門-
著:左巻 健男
ダイヤモンド社(2021年02月)
ISBN:9784478112724
「科学」の分野の内の「化学」に定めて世界史を歴史的に概観した本。
51冊もの参考文献から、各時代・各話題に沿った適切な内容を紹介している。

“例の”ブラウン運動については、p55で、
花粉のなかから出てくる微粒子を顕微鏡で観察する
と正確に引いている。

本書の分量:400頁未満で、化学の世界史を述べる訳であるので、かなりの記号化が必要になる。
「酸素」を発見したとされるプリーストリは、実は“フロギストン説”を信奉していたことをはっきりと述べても良かったのではないか・・・

イタリアの探検家クリストファー・コロンブスが最初に到達しジパングと誤解したのは、1492年10月12日に「サン・サルバドル島」到達した時(ウィキペディア)。
p237にある、エパニョーラ島には、1492年12月5日(ウィキペディア)だったので、そこが最初ではなかったと思う。