羽田圭介、クルマを買う。

著:羽田 圭介
集英社(2019/07)
ISBN:9784087808759
マスコミ出演で有名な芥川賞作家が、都内でクルマを購入するまでをドキュメンタリ風に週刊誌に連載した内容の単行本。
イメージ的に持っていたクルマへの期待が、各種のクルマに試乗することで具体化し、自身が求めていた仕様のクルマ:BMW320Dを入手するまでのレポート。
予算は、流石の、1500万円。
ポルシェからタントカスタムまで、チャリ・バス・鉄道等自力で販売店訪問し試乗・見積・評価する。
売店にチャリで行っても差別された様子は無いのは、流石。
一般人がクルマを買うときは、販売店訪問約1.7回で決定しているとのこと(p164)
確かに一般人の場合、予算的に筆者の様に高級・高額車は最初から問題外であろうから、ある程度車種は絞られた状態が前提だろうが、相見積を取ったりすれば、4回以上には粘る事は必要と思って居ていたので、弊方にとっても以外な印象。

同著者の「成功者K」では、マイバッハS600(2600万円)をキャッシュで買った(p283)とあるが、作家の私小説的な表現が面白い。