イブ・モンタン主演の1953年カンヌ映画祭グランプリ受賞作品。
中学生時代、理科の石原先生がニトログリセリンのところで、脱線してしてくれたお話。
衝撃を与えると爆発する危険物を石油火災現場まで輸送する男達、の物語をして頂いた。
石原先生は、化学系に詳しくいろいろと聞かせて下さる余談話を楽しみにしていた。
その中に、学生が実験でニトログリセリンを作ってしまい、これを処分したハナシがあった。
ビーカーを両手で捧げ持ち、内容物を校舎外の小川に流すまでが、全く「恐怖の報酬」そのままだった・・・とのことであった。
学生が本当に作ったのかどうかは、ショックを与えれば分かるが、そうすれば生きてはいなかった。と語って頂いた。
石原先生がお亡くなりになったと聞いてから、久しい。
後、テレビでこれを見た。
前半、パリ地下鉄の黄色のカルネを都会文明の象徴として上手く使っているところが、中南米のどん底暮らし描写との対比で印象深かった。
特に最後の終わり方が見事。
その夜、各シーンの中に出演しているイメージで、夢を見た。