(1974年)8月4日(日)朝雨後曇、10日目

6時ごろ一度目が覚めたが、7時過ぎまで床に伏していた。
この辺では、日本のカブに代わってSolexの2輪車(前輪駆動)が幅を利かせている。
ナンバーなんか付いていないのだ。10歳位の子供から乗っているのだ。ノーヘルで乗っているのだ。事故は自己責任なんだろう、日本では考えられないことだ。
やっぱり、ゲリゲリだった。
8:30出発。リュックは預けておいた。
バスを待ったが全然来る気配を見せ無い。掲示板を良く見ると、当Dijon市では、日曜は午後からしか時刻が掲載されていない。
あーあ。歩かなきゃいけないな。
昨日は暑かったが、今日は雨が降るくらい曇って、シャツを着ていないでじっとしているとちょっと寒いかな、というくらいでありマス。
9:30到着。30分ほど早かった、直線でも2kmだからまぁまぁだ。
神奈川さんのAUTUM(オタン)宿舎の横の芝生で取り敢えず(時間つぶし)記入。
10時に扉を叩いたら、すぐに開き二人いた髪の長い方に見覚えがあった。その人が姉の旦那さんの妹さんらしい。もう一人お神奈川さんは比較的ショートカット、すごい化粧をしているな。
コーヒー、チョコレート、オレンジをご馳走になった。
神奈川さんが席を外し(トイレ)た後、また部屋に戻って来るとき、最初にノックをしたのには、少し驚いた。自分が善からぬ振る舞いをしているのではないか、と勘ぐったのだろう。
雨がまた降ってきた。
11時ごろ街中へ出ることとし、バス停で待ったが日曜だもの来るわけが無い。近隣の人は日曜午前中は、教会に行くのだのそうな。
雨は降るし、困ったわ、でクルマを止めてヒッチハイク作戦実行、即成功。親切なエスパニオーラがサン・ミッシェル教会まで乗せてくれた。メルシー・ボクーの大合唱。
日曜ミサに潜入し、キリスト教が如何にこの辺の人に影響を与えているのかが、よく分かった。30サンチーム寄付!!
出たら(12時過ぎ)雨が止んでいた。
ノートルダム教会へも行った。ここで写真を撮ったが果たしてよく撮れているか?
駅裏の公園にある美術館は昼時は閉館だそうで、レストランで食事。
3人で47フラン(街に出る前、女子寮近くのショッピングセンターで1万円を両替した。もちろん問題なくできたが、0が4つもある聖徳太子を係りの女性が目を丸くして両手でしげしげ眺めていたのが可笑しかった)
ヨーロッパに来てから2回目の牛だった。
食べてから、再び駅裏に回った。

ミュゼ・ラ・ヴィ・ブルギニヨンMusee La vie bourguignon: (ブルゴーニュ生活博物館)MUSEEとあったが、博物館。
古い建物を利用した、Dijon付近の昔の土器類展示から、エジプトのミイラからシャム型奇形動物まで、ちょっとゾッとした。
最後は、ディジョン美術館 MUSEE DES BEAUX-ARTS。宗教画ばかり。
レオナルド・ダ・ビンチが描いた、とされる絵画があったが。一応似させてあったが、子供の顔の描写、タッチからして、偽物だろう。
日本人のアベックと会って話をした。
バス(1.3F)でAUTUM宿舎に帰り話をしていると、そのアベックが9Fと12Fのワインを抱えてやってきたのだ。ブルゴーニュワインをたっぷりと賞味した。
20:40発。
雨が降っていて傘を借りた。
20:55にあっさりYHに帰り着いた。