(1974年)8月22日(木)曇時々雨、28日目

今日は、買い物の日。まずいつもの店に。
パン6個、イタリアンスパゲッティ×2、生ハム200g、1280リラ。オレンジ6個、660リラ。
おじさんがイタリア語の臨時教師、だが今日まで。今晩発つ、ってイタリア語で言えず。ごめんなさい。いきなり居なくなって。
カメラを置き、梨を袋に入れ外出。
露天で指先無しドライビンググラブの値段を尋ねたら、2500だと言う。
先日の団体ご指定の「アドリアンス」ではいくらかと思って、一旦ペンション近くまで戻って、さりげなく売場の値札を見たら、5500の数字が見えた。全然安くないじゃあないか。店員には、黒色が無い、ということで止して外に出た。団体向け価格だったんだ。
再び露天回りで2000のところがあったので買った。
これだけで昼になり、セルフサービスレストランで1650(スパゲッティ、チキン、スイカ)
これで、札は6500だ。カメオを一杯並べている店で、ついに6500丁度で買ってしまった。
後で考えると、ベッキオ橋の上で5000でもっと良いものがあったなあ。惜しいことをした。
空模様が怪しくなり、雨が降ってきたのでウフツィ美術館へ入った。まったくイタリアはいい。IDカードがあれば美術館は皆無料だ。椅子で15時まで昼寝。ぜーたく。
ウフツィの上りはエレベータ、下りは階段。
ベッキオ橋を渡り、ピッティ宮殿に。
雨が断続的に降り、いやになる。
丘を登り下ると、本降りでしばらく雨宿り。小降りになり、宮殿の庭に入る、素晴らしいと思う間もなく、物凄い勢いで降ってきた。しばらくは木の下にいたが耐えられなくなり、門の下まで走った。全く大粒の雨だ。小雨になったので、庭に。やはり素晴らしいのでついつい中心部へ。さー入ると出口が分からない、また雨が強くなるわで、さんざん苦労。
ペンションに17:30。出るとき、「チャオ。」「チャオ。」でおばさんをお別れ。
19:19の列車。2等寝台。6人コンパートメント。フランスの女性、アメリカ人(?)の4人連れ(男女半々)と自分。
中の一人に、お前はどこから来たのかと言われて、オカヤマだと言うと、「オカマ!?」と聞き返してきた。
5人は、フランス語英語をいきつもどりつしながら話をしていたが、ひとり輪に入れず。
自分は上段で就寝。