農業経営

1995年、たまたま米国出張の機会があった。
航空機で広大な米大陸横断中下界を見ると、なにやら地上に丸いものが沢山見えた。
そのときは、それが何かは全然分からなかった。
地図帳を開いて土地の地勢を概観することができても、土地そのものの具体的詳細利用状況については、地図上では知るすべがないのであった。
Google Earthで再び衛星写真上、その丸いものの存在を確認することができ、しばし検索して、それが何物であるかが分かった。
それは、
センター・ピボット・イリゲーション・システム
Center Pivot Irrigation System
すなわち「中心軸灌漑方式」と言うらしい。
詳細は、
アースショット
Earthshots
http://www.edu.tuis.ac.jp/~asanuma/USGS/Help-GardenCity/Help-GardenCity.htm
で確認できる。
大規模機械化農場というべきか。
こんなモンで、ガーと穀物を作られた日にゃ、日本はとても太刀打ちできないであろう。
現在の日本の農業経営主体は、個人が主体である。かく言う小生も田舎になにがしかの田畑を相続しているが、現在荒れるにまかせている状態である。
処分したいが、それもならない。
法人(株式会社)による大規模農業経営は、現状できない仕組みらしい。
農家保護政策らしいが、これは結果的には遠回しに日本の社会の首をじわじわしめる政策のような気がする。
短期的視点に囚われず、人口減少を踏まえた長期的な政策転換が望ましいと思う。