シズル・スティック

PS3のバラシは、ウェブサイトだけでなく、YouTubeにも上げられて、すっかり内部構造が明らかになっている。
内部放熱のために搭載されているのが巨大なファンとヒートパイプである。
このヒートパイプは、特定のLSIで発生する熱を効率良く運搬する手段として用いられ、
http://www.atmarkit.co.jp/icd/root/44/78087144.html
に作動原理が詳しく載っている。
これと、同じ原理で働くのが、シズル・スティックである。内部構造は同じで、金属パイプ内に少量の水が封止されている。
肉の塊を焼くときにこれを差し込むと、シズル・スティックの熱伝導作用により、急速に肉塊内部まで外部熱が伝えられるため、外部焦げ焦げ・中身赤生状態を防ぐことができるのである。
普通の金属棒では、そこまで劇的に熱伝導はしない。
最初に、シズルスティックの有効性を発見した人は、どのような場面で見出した
のであろうか。おそらく原理を知らないままになんらかの拍子に発見したのであ
ろう。大変興味がある。