社会の窓

やや暖かくなってきたので、ネルのパジャマからやや薄めの布地素材に替えた。
たまたま、ズボンの「社会の窓が、開いていたので思い出した。
祖父は、パジャマのズボンのそれをいつも空けたままにしていた。
それを見ていた孫の小生は、パジャマはそうするのだ・・・と思って育った。
その後年月を経て、国鉄の住吉寮で仲間の多門君らと夜、酒を飲み交わす時があった。
お互い風呂に入った後で、全員パジャマの出で立ち。
なんの疑問も無く、パジャマのズボンの前を気にせずにビールを空けてよしなしごとを言い交わす。
どうも目前の明石君が、目のやり場に困っている風。
そのうち、さりげなく、「社会の窓が・・・」と言ってくれた。
その一言で、ハッと気付いた。
そうか、これは、社会のマナーのスタンダードではないんだ。
幼少の頃、刷り込まれたマナーの矯正ができた瞬間であった。
いま、そのまま穿いたそれ、を見下しながらこれを入力している。
#もちろん、いつもの小生外出時は、そのような常識外のことはしない「ように」気をつけていることは言うまでもない。