回路部が繰り返し使用できる電球型蛍光灯にダウト

日立と西友が、回路部が繰り返し使用できる電球型蛍光灯を発表した。
http://kaden.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/07/02/2543.html
曰く、
一般的な電球型蛍光灯は、寿命で点灯しなくなった後、製品全体が捨てられてしまうが、これは発光管が光らなくなっただけで、点灯に必要な回路の部分は「まだ使える状態」
なので、
回路部分は最大3回まで繰り返して利用できる
とのことだ。
「現状の」電球型蛍光灯の回路部分が、「本当に」繰り返し利用可能かどうか、小生は疑わしいと思う。
もちろん、「3回程度」繰り返し利用可能なように設計すれば可能になる。
蛍光管は結構発熱するので、近傍に実装される電解コンデンサはかなり厳しい状況に曝され、これの故障が寿命を左右する大きな要素になる。
このことは、2006.9/14、2006.6/5の当ブログでも関連する事項を既に紹介している。
現在、各部品の設計寿命は、おそらく直結蛍光管に合わせたものになっているはず、である。
長寿命品の電解コン、分離機構(コネクタ)を採用することで、どれくらいコストが上がり販売価格に転嫁されるか。
または、ケミコンを使用しない回路技術が開発されたのであろうか・・・
発想は、結構なことではあるが、この情報だけではトータルコストの観点からは如何なものであろうかと思われる内容であった。
 
朝日新聞の夕刊「ニッポン人脈記」五輪走馬灯、は良い。
新聞メディアの優れていることを如実に示す好例である、と思う。