著:テリー・ピンデル
訳:宮脇 俊三・小林 理子
ISBN 4047912123
米国アムトラックの主要線路を踏破した大著。
単に、その線路を○○号で乗りました、というのではなく、鉄道建設の歴史から紐解き、現状の姿を同乗者や車掌からの話を聞くことで、米国の現在を描き出す。
標準軌間 1,435mm(4フィート8.5インチ)は、欧米の標準規格ゲージであるが、
古代ローマ皇帝が布告した戦車の車輪間の適切な幅がそれで、
千八百年後、最初の鉄道がイギリスで建設されたとき、とくに根拠もなく古代ローマの大通りについていた轍の幅に従って線路を敷設し(中略)それが鉄道の標準軌間として確立した。(p201〜202)ということらしい。
最近テレビで紹介されていた米国ではびこる帰化植物「クズ」のことも、書中で取り上げられていた(p214)
ただし、最初は蔦(ツタ)とされ、さらに「アフリカから輸入された」との事実誤認があるようだ。
ナショの電動シェーバES733が壊れて、ES732に代替した。