日常に埋まると感性が麻痺する


最初の家族旅行の時、パスポートの申請には、大宮まで行った。
次のパスポートの申請は、春日部であった。
ごく最近のハワイの時には、越谷で手続きが可能であった。
それは越谷駅前ビル4階の、パスポートセンターで行う。
ここは、隣接窓口で住民票等の市民手続きも可能なので、パスポートに関係なく窓口が利用できる。
その窓口である別の手続きをして待っているときに気づいた。
ディズニー映画のポスターである。
そのポスターの下側には、
 
12月21日(土)2D・3Dロードショー
さあ、世界への扉をキミの手で!
スピーディーな出入国 タッチ操作でスムーズ・便利
自動化ゲート
〜海外へお出かけの際にご利用ください〜
登録は次の空港の登録カウンターで!
法務省入国管理局
 
と一体化された印刷がなされている。
じっくり見ると2013年公開の映画だと判明した。
公共機関の掲示物としてはあまりに時期を逸していると思い、
窓口のお兄さんに、あまりに古すぎませんか?
と聞いたら、
「次のポスターが来ないもんで・・・」
と言った・・・
 
おそらく、次のポスターは来ないだろうと思う。
当該のものは、「自動化ゲート」と「飛行機・・・空路・・・入出国」の関連で、
プレーンズを製作した会社と担当行政当局がタイアップして製作されたもの、と推定する。
さて、そのような関連性があ(り、万人受けする:人畜無害であ)る映画は、そうそう製作され無いだろう。
その窓口の人にとっては、それはもう見慣れてしまった景色なのだ。
そこにあることについて馴れてしまい、なんらの注意を払う必要はない。
だから、何故あるかについて問われたら、上記のような腑抜けの回答しかできないのである。
日常に埋まると感性が麻痺する典型を見たような気がした。