鍵がかかる冷蔵庫

小学校低学年の頃、冷蔵庫が初めて来た、と覚えている。
「ゼネラル」ブランドの八欧電機製だった。
おそらく農協が扱っていた関係があったと思う。
”最新の”テカムゼ型コンプレッサ、を使用する云々と当時のテレビで宣伝していた。
氷ができることが嬉しいのはさておき、いささか奇妙に感じたのは、扉に鍵がかかるようになっていたこと。
子供心に、家庭内でしか使わないのに、何故?
と不思議だった。
後年、疑問が解けた。
家庭内に使用人がいるような場合、「それ」が必要になるということであった。
現在でも、その機能が必要な地域が世界のなかにあるということらしい。