世界を変えた6つの「気晴らし」の物語

―新・人類進化史-
著:スティーブ・ジョンソン
訳:大田 直子
朝日新聞出版(2017/11)
現在普通に見られるもの
・ショッピングモール
・電子楽器
・各種香辛料
・アニメーション
・コンピュータゲーム
・レジャーランド
の由来を解説した本。
内容は蘊蓄満載で、著者の博識を物語る。
コロンブスの、東洋までの西回り航路発見を裏付けるために持ち帰った三つの証拠p159
・オウム
・カリブの先住民数名・・・彼は「インド人」と呼んだが間違い
・香辛料の“シナモン”・・・彼はそう呼んだが、関係ないカリブの木の樹皮
別の箇所p286では、
コロンブスと乗組員は当時気づいていなかったが、彼らは現在ゴムと呼ばれるものの主材料である有機化合物のイソプレンを、初めて目にしたヨーロッパ人だった。
とあるので、コロンブスは、結局、梅毒と煙草を加えた4つのものだったことになる。
反面、彼らは旧大陸の多くの疾病を新大陸側にもたらした。
また、Rubber:ゴムの語源として、
(酸素を発見した)ジョゼフ・プリストーリは、この素材が鉛筆のつけたマークを消す、つまり「ラブ・アウト(こすり取る)にとくに向いていることに気づいて「ラバー」ということばをつくったを伝えられている。p289
も初見だった。