やわらかな遺伝子

著:マット・リドレー
訳: 中村 桂子、斎藤 隆央
紀伊國屋書店(2000/12)
ISBN:9784150504120
人間の設計図である「ヒトゲノム」が解読されたのを受けて著された本。
原著発刊は約20年前になるので、現在では、もっと学説が進んでいるであろう。
生命は、生物進化の中でその要素が適者生存の篩にかけられてきた。
ヒトという種が進化の頂点に位置するわけではない。進化に頂点はなく、本来進歩というものもない。p38
昨今のLGBTに対する某代議士の『生産性』に対する言葉に関連して、本書では・・・
ゲイの男性は、平均的に言って、ノーマルに比べて子どもをもうける可能性が低い。だからその遺伝子は、それを補う何らかの長所をもっていなければ、とっくの昔に姿を消しているはずだ。p154
と言及されている箇所がある。
ここで著者は、慎重に結論を避けているように見える。
今ではどうだろうか・・・