生命、エネルギー、進化

著:ニック・レーン
訳:斉藤隆央
みすず書房(2016/11発売)
著者の書籍は、専門書と紙一重で、叙述が深すぎて、理解できない箇所が多い。
が、内容については、表題の最新動向を知らせて下さる。
曰く、
微生物の系統図についての最新図解(p15)
所謂「原子スープ」実験で生命ができなかった理由(p116)
「ブラックスモーカ」ではなく「アルカリ熱水孔」での生命発現条件(p122)
必要な「カンラン石」「水」「二酸化炭素」の説明(p138)
渡り鳥は、ミトコンドリアが為せる技(p302)
反応物質の供給と老廃物の除去の仕組みを深堀することで、エネルギの将来が開けるかも知れない・・・と思った。
かつてニーチェは、
人は排泄する必要があるかぎり、自分を神と間違えはしない。
と言った(p113)