アフリカの白い呪術師

著:ライアル・ワトソン
訳:村田 惠子
河出書房新社(1983/3)
ISBN:0039088060961
「訳者あとがき」で、著者のことを
オーソドックスな科学とオカルトの中間領域に位置するワトソン(p225)
と評している。
同著者の「生命潮流」の中にも、
・テニスボールの内外装反転少女の話
・“100匹目のサル”の話
等、後日否定されたエピソードがある。

本書は、アウストラロピテクス・アフリカヌスの化石を発見したレイモンド・ダートを引き合いに出し、無名だったエイドリアン・ボーシャを見出して、アフリカの“精霊”“呪術”“神秘”を西欧社会向けに構成している。

脳の側頭葉にてんかんがあると、“宗教的な”意識が生じ、通常人がしないような行動・発声等で周りの人を煙に巻くと“憑依現象”と誤解してしまう事象は、2021.06/13に「脳のなかの幽霊」でも記している。